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自然に囲まれた静かなところにあるウイスキーの蒸留所です

「小諸蒸留所」とは

長野県小諸市、浅間山の麓に位置する「小諸蒸留所」は、2023年7月に開業した新進気鋭のウイスキー蒸留所です。
世界的なマスターブレンダーであるイアン・チャン氏を迎え、ジャパニーズウイスキーの新たな歴史を刻み始めています。
(内容は2024年10月現在のものです)

はじめに

小諸蒸留所の概要と浅間山麓の魅力

浅間山麓の豊かな自然環境に包まれた「小諸蒸留所」は、2021年に誕生した比較的新しい蒸留所です。四季折々の表情を見せる浅間山の裾野に位置し、その美しい自然環境はウイスキー造りに理想的な条件を提供しています。澄んだ空気、清らかな水、そして寒暖差の大きい気候が、熟成プロセスに大きな影響を与え、高品質なウイスキーを生み出します。

さらに、小諸蒸留所は、環境との共生を重視した設計が特徴です。施設全体が周囲の自然と調和するように設計されており、訪れる人々に安らぎと感動を与えます。

・2024年秋

2024年秋は、小諸蒸留所にとって特別な時期です。今年は栗樽熟成ウイスキーなどの新たな試みが発表され、訪問者にこれまで以上の体験を提供しています。
また、浅間山麓は紅葉の名所としても知られ、自然の彩りを楽しみながら蒸留所を訪れることができる最高のシーズンです。訪れるだけで、ウイスキー造りと信州の自然の両方を深く堪能できる特別なひとときを味わえます。

小諸蒸留所の歴史と背景

設立の経緯とマスターブレンダー、イアン・チャン氏の紹介

小諸蒸留所は、2021年に創業したばかりの新しい蒸留所ですが、その設立には日本のウイスキー文化をさらに発展させるという高い志が込められています。
創業者たちは、ウイスキー造りの原点に立ち返りつつも、日本ならではの風味と特性を追求することを目標に掲げています。

蒸留所の成功を支える重要な人物が、世界的に著名なマスターブレンダー、イアン・チャン氏です。イアン氏は台湾のカバラン蒸留所での実績を持つ実力者で、そのブレンディング技術は世界中で高く評価されています。
彼の哲学は、「地元の特性を生かしつつ、国際的に通用する味を作る」こと。浅間山麓の自然環境を最大限に活かしたウイスキー造りに挑んでいます。

蒸留所の立地と環境

小諸蒸留所があるのは、長野県小諸市の浅間山麓。このエリアは、寒暖差の大きさと四季の移ろいが際立つ土地柄であり、ウイスキーの熟成に適した気候条件を持っています。また、標高が高いため空気が清涼であり、熟成中に樽に影響を与える空気の質も理想的です。

さらに、この地域は古くから良質な水に恵まれており、小諸蒸留所も天然水を使用しています。この水は浅間山の雪解け水を源とするもので、軟水特有の滑らかさと清涼感を持ち、ウイスキーの口当たりをまろやかにする役割を果たしています。

蒸留所周辺には、四季折々の美しい自然が広がり、春の新緑、夏の涼風、秋の紅葉、冬の雪景色と、訪れる季節ごとに異なる景観を楽しむことができます。この自然環境自体が、小諸蒸留所のウイスキー造りにおいて重要なインスピレーションを与えているのです。

製造工程とこだわり

伝統的な製法と最新技術の融合

小諸蒸留所は、伝統的なウイスキー造りの手法を尊重しながらも、最新技術を積極的に取り入れることによって、独自のウイスキー造りを実現しています。このアプローチにより、クラフト蒸留所としての職人技と、大規模生産にはない繊細な味わいの両立を目指しています。

例えば、蒸留にはポットスチルという伝統的な銅製蒸留器を使用しています。この蒸留器は、銅の性質によって不純物を取り除き、香り高いスピリッツを生み出します。一方で、温度管理や熟成環境のモニタリングには最先端のセンサー技術を駆使しており、安定した品質を保ちながらも、自然環境による微妙な変化をウイスキーに反映させています。

使用される原材料と水源の特徴

小諸蒸留所で使用される原材料は厳選されたものばかりです。主な原料である大麦は、国産と輸入を使い分け、それぞれの特徴を最大限に生かした仕込みを行います。特に発芽大麦(モルト)の選定には細心の注意が払われ、ウイスキーの味わいに直接影響する香ばしさや甘みを追求しています。

また、水は浅間山の湧水を利用しており、この水の品質がウイスキーの滑らかさに大きく寄与しています。ミネラルバランスが良く、軟水特有の柔らかな口当たりが特徴で、この水が仕込み水や加水の際に使用されることで、小諸蒸留所ならではのまろやかさを実現しています。

熟成へのこだわり

熟成にはさまざまな種類の樽が使われています。特に注目されるのが、「栗樽」を使用した熟成です。栗の木は一般的なオーク樽に比べて香りの成分が独特で、スパイシーさや甘い風味をウイスキーに与えます。さらに、浅間山麓の気候条件によって熟成が進むペースが微妙に異なり、この土地特有の味わいが生まれるのです。

他にも、シェリー樽やバーボン樽を使った多彩な熟成法を採用し、それぞれの樽がもたらす風味の違いを楽しむことができます。

ビジターセンターの体験

見学ツアーの内容と見どころ

小諸蒸留所のビジターセンターでは、訪問者がウイスキー造りの魅力を直接体感できる見学ツアーが提供されています。このツアーでは、蒸留のプロセスを間近で見られるだけでなく、専門ガイドによる詳しい解説を受けることができます。

見学のハイライトには、以下のポイントがあります。
・原料準備の工程:使用する大麦や水についてのこだわりを詳しく学べます。
・蒸留室の見学:巨大な銅製ポットスチルを目の当たりにし、その美しいフォルムと機能性について知ることができます。
・熟成庫の案内:多種多様な樽が並ぶ熟成庫を訪れ、その香りを楽しみながら、熟成環境の秘密について説明を受けます。

また、施設全体が木材を多用した温かみのあるデザインとなっており、浅間山麓の自然との調和を意識した作りとなっています。窓から見える景色も素晴らしく、ツアーの合間には浅間山を背景に写真撮影を楽しむこともできます。

バーでの試飲体験と限定商品の紹介

ツアーの最後には、ビジターセンター内の専用バーで試飲体験が行えます。ここでは、小諸蒸留所の代表的なウイスキーや限定商品を味わうことができ、ガイドがウイスキーごとの特徴や飲み方を丁寧に教えてくれます。

特におすすめなのが、蒸留所限定のウイスキー。これらは小ロットで生産されており、熟成期間や樽の種類がユニークで、他では味わえない特別な風味を楽しめます。また、栗樽熟成のウイスキーは人気が高く、その深い味わいと香りが訪問者の間で話題となっています。

さらに、限定ボトルや記念グッズも販売されており、訪問の思い出として購入する人が多いです。ラベルには浅間山の風景がデザインされており、お土産やギフトにもぴったりです。

アクセスと周辺観光情報

小諸蒸留所は、長野県小諸市の浅間山麓に位置し、首都圏からのアクセスが良好です。

・電車でのアクセス
東京方面から:東京駅から北陸新幹線で軽井沢駅まで約1時間。その後、しなの鉄道で小諸駅へ(約30分)。小諸駅からはタクシーで約15分です。
名古屋方面から:中央本線で松本駅まで約2時間30分、そこから篠ノ井線で小諸駅へ(約1時間)。同じく小諸駅からタクシーを利用します。

・車でのアクセス
東京方面から:関越自動車道・上信越自動車道を経由し、小諸ICで下車(約2時間30分)。ICから蒸留所までは約10分です。
名古屋方面から:中央自動車道・長野自動車道を利用し、松本IC経由で小諸へ(約3時間30分)。
蒸留所には専用駐車場が用意されています。

小諸蒸留所

住所:〒384-0801 長野県小諸市甲4630-1

電話:0267-48-6086

営業時間:10:00-19:00(最終入場:18:00 BAR:ラストオーダー18:30)

※入場にあたりプランを申し込む必要があるので、予約をしてから訪問することをおすすめします。

周辺の観光スポットと合わせた訪問プランはいかがでしょうか。

1. 小諸城址 懐古園
蒸留所から車で約15分の場所にある懐古園は、日本100名城にも選ばれた歴史的なスポットです。秋には紅葉が美しく、蒸留所での体験と合わせて日本の四季を堪能できます。

2. 浅間山と浅間高原
浅間山麓を散策することで、小諸蒸留所の自然環境をさらに深く感じられます。浅間高原ではトレッキングやピクニックが楽しめ、爽やかな空気の中でリフレッシュできます。

3. 布引観音(釈尊寺)
小諸市内の山中にある布引観音は、断崖絶壁に立つ珍しい寺院です。その神秘的な風景は、ウイスキー造りの背景にある自然の力強さを感じさせます。

4. 温泉巡り
小諸周辺には、日帰り温泉施設が充実しています。「布引温泉」や「菱野温泉」など、蒸留所見学の後にゆったりと体を癒すのに最適なスポットが多数あります。

訪問のワンポイントアドバイス

見学ツアーの事前予約を忘れずに!
特に秋のシーズンは混雑するため、公式サイトでの予約が推奨されます。
蒸留所見学の際は、ウイスキーの試飲があるため車での訪問は避けるか、運転者を確保してください。朝から小諸に入り、蒸留所見学と観光スポット巡りを組み合わせると充実した一日になります。

軽井沢町や上田市、長野市などの周辺地域の観光を含めての旅行プランもいいかもしれませんね。

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趣味はおいしいものを食べること、なんて大人ならば基本中の基本かもしれませんが、おいしいものをいただくと幸せな気分になれますよね。
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