

こんにちは、「いいね!長野」のsatokoです。
10月の軽井沢といえば、少し冷たい風とともに木々が色づきはじめる季節。
高原の澄んだ空気に包まれ、観光にはまさにベストシーズンです。
今回は、そんな秋の始まりの週末に、話題の新スポット「黒栁徹子ミュージアム」と、改修を終えて再び公開された「旧三笠ホテル」をめぐる一日ドライブへ出かけました。
お昼は、追分宿にあるそば店「手打ちそば ささくら」へ。
文化と自然、そして信州の味覚を一度に堪能できる、贅沢な日帰りコースになりました。
1.軽井沢に新名所誕生|「徹子ミュージアム」へ
2025年春、軽井沢町にオープンして話題を呼んでいる「黒栁徹子ミュージアム」。
場所は中軽井沢駅からタクシーで約5分、国道18号バイパス沿いの自然に囲まれた静かな一角です。
白い外観が緑に映える美しい建物で、軽井沢らしい落ち着いた雰囲気が漂います。
このミュージアムは、テレビ番組『徹子の部屋』で知られる黒柳徹子さんの人生と功績をテーマにした展示館。
昭和から令和にかけての日本のエンターテインメント史を、ひとりの女性の歩みを通して感じられる場所です。


黒栁徹子の人生と感性を映す展示空間
館内は、黒柳さんの女優・司会者としてのキャリアが、時代ごとに構成された展示が並びます。
写真や愛用品、収集されている素敵な品々、実際に番組で着用した衣装などが整然と並び、彼女の美意識や人生観が随所に感じられます。
中でも注目は、黒柳さんが長年愛用してきたアクセサリーや舞台衣装のコレクション。
華やかなドレスやユニークな小物には、芸能界の第一線で活躍し続けてきた彼女の感性と個性がにじみ出ています。
さらに、個人的に収集したガラスのペーパーウエイトや漆器などの、デザイン性の高い置物なども展示。
ものづくりや美への探求心にあふれた黒栁さんの世界観を感じ取ることができます。
館内全体は静かで落ち着いた雰囲気。展示を見ながら「好きなことを続ける強さとは何か」を、自然と考えさせられる空間でした。



ミュージアムのすぐ向かいにある、ホテル「ふふ 軽井沢陽光の風」にも立ち寄り、館内を少し見学させていただきました。
自然と調和するデザインと柔らかな照明が印象的で、静かな時間が流れる癒やしの空間でした。


2. 追分宿でひと休み|古民家そば店「手打ちそば ささくら」
ミュージアムをあとにし、次の目的地「旧三笠ホテル」へ向かう途中でランチタイム。
立ち寄ったのは、追分宿に佇む人気の古民家そば店「手打ちそば ささくら」です。
通りから少し入った場所に建つ瓦屋根の建物は、木の格子が美しく、まるで昔ながらの宿場町に迷い込んだような趣。
店先には季節の草花がさりげなく飾られ、控えめながらも温かい雰囲気を感じます。
人気店のため昼どきは少し待ち時間がありましたが、それもまた旅の楽しみのひとつ。
名物「そばの実コロッケ」
「ささくら」の名物は、そばの実を使ったサクサクのコロッケ。
外は香ばしく、中はほくほく。ひと口食べると、そばの香りがふわっと広がります。
そば好きはもちろん、初めての方にもおすすめの逸品です。
そばは信州らしい細打ちで、つるりとした喉ごしと豊かな風味が魅力。
香り高い出汁つゆと相性抜群で、秋の澄んだ空気の中で味わう一杯は格別でした。
店内は木の温もりに包まれ、窓の外には色づき始めた木々の景色。
食後にはそば湯を片手に、ゆっくりとくつろぐ時間を楽しめます。
SNS(X:旧Twitter)でも最新情報や限定メニューが発信されているので、訪れる前にチェックしてみるのもおすすめです。
旅の途中でふらりと立ち寄るのにぴったりのお店でした。
📍手打ちそば ささくら
住所:長野県北佐久郡軽井沢町追分655-3
食べログ:https://tabelog.com/nagano/A2003/A200301/20000585/



3. 歴史が息づく洋館|リニューアルした「旧三笠ホテル」へ
午後は軽井沢を代表する建築遺産のひとつ、「旧三笠ホテル」へ。
明治時代に建てられたこのホテルは、日本人の手によって設計・建築された純西洋風ホテルとして有名です。
2025年10月1日、数年にわたる保存修理工事を終えて、ついにリニューアルオープンしました。
「軽井沢の鹿鳴館」と呼ばれた名建築
旧三笠ホテルは、明治38年(1905年)に開業。
当時は「軽井沢の鹿鳴館」と呼ばれ、国内外の著名人が宿泊したことで知られています。
木造2階建ての建物は、白い外壁に黄色い窓枠が映える優美なデザイン。
リニューアル後もその雰囲気はそのままに、細部まで美しく蘇っていました。
館内に入ると、天井の高いホールと美しい階段が迎えてくれます。
床のきしみや窓の開閉音さえも歴史を感じさせ、まるで明治時代に迷い込んだよう。
当時の宿泊客が使っていた客室やダイニングルームも見学でき、
家具や照明、壁紙などの装飾からは、当時のモダンな感性が伝わってきます。
修復で蘇った「明治の色」
今回の改修では、建築当初の姿にできるだけ忠実に復元することを目指したそうです。
特に注目したいのは、外壁や内装の色合い。
開業当時の調査をもとに再現された淡いクリーム色と木部のコントラストが美しく、
光の当たり方によって印象が変わるのも魅力です。
展示スペースでは、修復の過程や当時の宿泊台帳、写真資料なども紹介されており、
建物がいかに丁寧に保存されてきたかが伝わってきます。
軽井沢という土地が持つ「避暑地文化」の象徴ともいえる場所。
古き良き時代の空気を感じながら、時間を忘れて歩きたくなる空間でした。






カフェとショップで感じる“余韻の時間”
見学を終えたあとは、館内に新設されたカフェスペースでひと休み。
大きな窓からは緑の木々が見え、柔らかな光が差し込む穏やかな雰囲気です。
コーヒーや紅茶のほか、軽井沢らしいスイーツメニューもあり、
歴史ある建物の中で過ごす時間は格別のひととき。
展示を見た後にここで静かに過ごすと、まるで時代の余韻の中にいるような感覚になります。
併設のミュージアムショップでは、旧三笠ホテルにちなんだオリジナルグッズや、お菓子なども販売されています。
クラシカルなデザインのポストカードや文具類は記念品にもぴったりです。
歴史と文化を味わった旅の最後に、ちょっとしたお土産を選ぶ時間も楽しいものでした。
5. まとめ|変わらない魅力、進化する軽井沢
今回の旅を通して感じたのは、軽井沢が「新しさ」と「懐かしさ」を同時に持つ場所だということ。
黒栁徹子さんの人生をたどるミュージアムも、明治の香りを残す三笠ホテルも、どちらも“時代を超えて残したいもの”が詰まっています。
そして、その間に立ち寄ったそば店「ささくら」は、そんな文化の旅をやさしくつなぐ“味の休憩所”のような存在でした。
風に揺れるすすきと木漏れ日の中、湯気の立つそばをすすりながら、信州の秋を全身で感じた時間は、今も心に残っています。
軽井沢は、訪れるたびに新しい発見がある場所。
華やかなリゾートの顔だけでなく、静かに心を整える時間をくれる――そんな軽井沢のもうひとつの魅力を、今回改めて実感しました。
次に訪れるときは、冬の凛とした空気の中で再びこの道を歩きたいとも感じました、寒いですけど。
でも、紅葉が落ち、雪がちらつく季節の軽井沢もきっと素敵に違いありません。
みなさんもぜひ、秋から冬へと移り変わるこの時期の軽井沢へ、文化と自然を楽しむ“小さな旅”に出かけてみてくださいね。
📅訪問日:2025年10月初旬
📍取材スポット:
・黒栁徹子ミュージアム(長野県北佐久郡軽井沢町長倉574)公式サイト:https://kuroyanagitetsuko-museum.com/
・手打ちそば ささくら(軽井沢町追分655-3)X:https://x.com/sasakura_soba
・旧三笠ホテル(軽井沢町大字軽井沢1339-342)公式サイト:https://kyu-mikasa-hotel.jp/
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